チンポ(ご報告)

僕がわざわざこのような場所をお借りしてまでして皆様に何を伝えたいかと言いますと、結局チンポってことなんですよ。

 

ああ、始まったなと。口を開けばこれ、病気が始まったなと。そうお思いでしょう。ええ、ええ。それでも僕はいいますよ、徹頭徹尾チンポだと。いやいやチンポが尻尾なのはわかるとしても徹頭は解せないと、多くの方がお思いでしょう。でもね、そういうことじゃないんです。

皆さんは学がないのでちょっと聞き覚えないかもしれませんけど、四字熟語っていうんですか?その、四十路の熟女でシコれるくらいになって始めて気づいて語れるようになる世の中の真実……みたいなのが世の中にはありまして、まあそれを四字熟語って言うんですけど、その中に徹頭徹尾っていうのがあるんですよ。つまりまあなんていうんですか、ようは頭の先から足の先までチンポっていうことです。何だそれ、射精したときの快楽ヤバそうだな、オイ!!!

この世の9割はチンポ、その一言で片がつく。これが真理。わかるでしょ?真理とチンチンで韻も踏めるんですよ。え?韻も踏める、いんもふめる、いんもうふ、める、……陰毛布?は?何言ってるんですか......?何すか陰毛布って、陰毛が詰まった毛布ですか?ふーん……って暖かそうかだなぁ、オイ!!!ってそうじゃねーだろ、絶対金タワシ並にゴワゴワしてるだろオイ!!!!

 

まあ何を言いたいかっていうと、僕もこう見えて社会人になって5年くらい経つんですわ。いやいやいや、5年ってヤバくない?小学一年生だったら小学五年生になってるんですよ?そんなんファッサー陰毛生えますやん?はずかしくて修学旅行前にバッサー剃りますやん?でもさ、よくよく考えたらさ、マジ小学五年生の陰毛とかもはや貴重すぎて朝廷料理に使われそうだなって。なんかしら金粉みたいなノリでサッサッてまぶされますやん?あまりの神々しさに陰毛なのに眩しくてってね、まぶしただけに!?カーーーッ!!!!!30過ぎて独身、彼女なし、この五年間何してたんだろ、死にてーーー!!!!

そう、死にたいんですよ。この5年間を振り返ると死にたいくらい、チンポなんです。チンポ、その一言に尽きる。I am chimpo. I'm from chimpo. chimpo is 5 years.まあちょっと何言ってるかわからないし、生まれてからずっとチンポであるんですけど。もうね、働きすぎてチンポのことしか考えられなくなりました。ていうか労働によってチンポのこと以外を思考する力が奪われたって言えばいいんでしょうか。何が勤労感謝だと。チンポ以外を僕から奪っていくなんて。とても恐ろしいものですよあんなん。まあでもとりあえずチンポはあるし、最悪チンポだけあればいいのかなって思っちゃうところがまた労働の恐ろしいところですよ。

ふと思ってしまったんです。いつからだろう、チンポを擦ることにしか楽しみを見出せなくなったのは......と。

いや、もしかしたら最初から、それはつまり生まれた時からチンポを擦ることしか頭になかったのかもしれない。そしてこの先もずっと......。それは春になったら草木が芽吹くことのように、僕はチンポを擦る。朽ち果てるまで。人生とはそういうものなのかもしれない。

 

はじめからプログラミングされ決められていたことのようにチンポをシゴき続ける。はてさて、それで良いのだろうかという一つの疑問が頭の中に湧いてきた。それは小学生に陰毛が生える事のように突然にして僕の中訪れた、あまりにささいでいてあまりに大きすぎる変化だった。ボタンのかけ違いのようなものだったのかもしれないし、チンポの剥け違いのようなものだったのかもしれない。チンポをおシゴきになることに罪はない。問題なのは、その行為が予め決められているかどうかということなのだ。

それもまあ仕方ないのかもね。と本来剥けるはずのチンポの皮なのに、ボタンのかけ違いで剥けなかったチンポを受け入れるべきなのだろう。陰茎を擦る、それだけを定められているこの現状に対して、まあ仕方ないね、気持ちいいし別にまあ……と受け入れる、将又諦める、そうするべきだったのかもしれない。しかし人生というのはたった1つのボタンのかけ違いで、たった一度の顔に精液のかけ違いで人生は大きく道を外れてしまう。

僕は思ってしまった、これじゃいけないのかもしれない……と。そう考えたが最後、そこに懐疑的になってしまったらもうおしまいなのだ。きっとその時点で僕の人生は大きく道を反れてしまったのだろう。まるでチンポのごとく、左へ左へと大きく弧を描き反れていく。

もしかしたら多くの人が一度は、僕と同じように思うのかもしれない、けれど騙し騙し生きているのかもしれない。きっとそれが美しい姿だから。働いて、チンポを擦り続けるだけの人生?それもいいじゃない。汗水を垂らしと精液の飛沫を飛ばす人生、それはきっと美しかろう。必ずしも真実が一番美しい姿だとは限らない。汚い真実を見るくらいなら嘘偽ってでも綺麗なままでいたほうがいいのかもしれない。ただ僕にはどうしても受け入れることができなかった。手術でズル剥けチンポになるくらいならば包茎チンチンでありたかった。

 

つまり、会社を辞めました。

とくにやりたいことがあったわけでもなく、次の働き先があったわけでもない。

あてもなく仕事を辞めるというのはおそらく常軌を逸している行為なのだろう。

しかし30を過ぎてこんな文章を書いている時点で常軌を逸しているだろうし、もう常軌を逸するというかギャルからの顔騎を逸したいし、ちんちんから蒸気を発したい。僕にはそういう夢がある。

だから僕は仕事を辞めた。