パンドラの箱

Advent Calendar、11日目

https://adventar.org/calendars/2273

本格的にネタが尽きてきたので、自分のパソコンの中から昔(10年位前)に書いてmixiの日記に公開していた文章を発掘してきたのでそれをしれっと、さも今日考えて書きましたよという面で更新したいと思います。えっ手抜きじゃないですよ?手抜きだなって止めてくださいよ、やだなあ。ていうか手抜きってさ、すごくない?手で抜いてくれるならもうそれでいいじゃん。良くない?手コキだぜ?手コキ。普通ならお金払わないとしてもらえないんだよ?もう日本語意味わかんねえじゃん。

ていうか大学の知り合いの方々とかが友達にいたのにこんな文章書いてドヤ顔で公開してたの完全にプッツンしちゃってるじゃん、そりゃあ友達も彼女もできねえよ。

 

パンドラの箱という、いわゆる「開けてはいけないもの」の存在を改めて知らされた。パンドラですよ、いいですか?マンズリじゃありません。マンズリの箱ってなんだよ。ただの角ばったディルドか机のカドっこかなんかじゃねーかよ。
昔からAVやエロ本ばかりであまりテレビを見てこなかったのでアイドル(僕の時代で言うとモーニング娘。だとか)であったりドラマやCMに出るような女優にはさっぱり疎くて、学校なんかでもそういうテレビで誰がかわいいとかっていう話になってもよくわからなくて、好きなAV女優なら答えられるんだけどなあ……と思いながら愛想笑いでごまかすことしか出来なくて、今でこそすっかり素人モノなどばかりに目が行くようになってしまいさっぱりになってしまいましたが、普通のアイドルや女優よりもAV女優の知識に富んでいるという半生を歩んできました。堤さやかで何回チンポを枯らしたことか。初めてチンポの鳴き声を聞いたのは堤さやかでシコった時だね、きゅ〜んって言ったんだよ、チンポがよ。きゅ〜んって擦り寄るように鳴いたんだよ。こんな人生を今すぐリセットしたい。

 

アイドルや女優、いわゆる芸能人ってやはり芸能人なだけあるといいますか、別に誰であってもある一定の水準以上であって、どの人も顔がきれいで整ってるから僕からしたら似たりよったりだなという感じで、どうも覚えにくくて仕方がなかった。みんな顔が整っててそれが当たり前になってしまっているから、それが逆に誰を見ても「かわいい」で終わってしまい、それほど強い印象に残らず、顔や名前は結局記憶に残らない。まあ僕がただ単に裸じゃない女にはそこまで強い興味がわかないっていうのも一つの原因かもしれませんが。

昨今のAV業界にも同じことがいえるのかもしれない。今の時代AV女優の容姿がびっくりするほどかわいくなってて、もちろんハズレと呼ばれるものは存在するし、フォトショ加工がひどいものだっていくらでもあるとは思いますが、それでも昔と比べるとてめえ別人じゃねえか!!!!!ババアじゃねえか、おい妊娠線やめろ!!!とキレたくなるようなハズレはそこまで多くはない気がする。それに加えてインターネットの普及だ。インターネットは僕のおちんちんをいったいどうしたいのだろうか。
別にレンタルしたりだとかAVを購入しなくとも、それが良いか悪いかはともかくとしてネットにはエロ動画が無限に散在しており、見ることが可能である。正直な所、自分のお気に入りのAV女優をわざわざ見つけたりだとかをしなくとも、指先をクリックし続けるだけで、納得の行くものにたどり着く。ブスだったからと言ってキレる必要はない。まだ一点、一点取られただけだから。すぐ逆転できるよ、締まってこう!そう言い聞かせ、次の動画へ勧めばいいだけだ。もちろん時間短縮のためにお気に入りの女優を把握しておくことは大事かもしれなが、それはマストではない。名前など覚えなくともブックマークしておけばそれで良くて、納得のゆく射精をカマすことはできる。勿論そんな中でもずば抜けて自分のストライクゾーンど真ん中の作品に出会った瞬間の全身が身震いする感覚は相も変わらずで、名前も自然と覚えてしまうものですが。

 

僕が中学の頃は、パッケージと実際の画面の中の顔が全く違うという地雷AVが山ほどあって、AVを見る度に一喜一憂してました。あまりにも女優がひどすぎてムカついて、ビデオテープをビロビロに伸ばしてから道路に叩きつけたこともあります。道でAVを拾って、友達と順番に見ようっていう約束をしていたのに見てみたらババアでムカついてビデオを壊してしまい、友達に渡せなくなって、AV泥棒という意味不明な不名誉を授かったこともある。ノーモザイクと謳っているからもう興奮しすぎてどうかなっちまいそうでおちんちんと本体が入れ替わっちゃうんじゃないかっていうぐらいだったのに、いざ見たら画面の半分ぐらいにわけのわからないぬいぐるみが写っていて、たしかにモザイクはないけども!!!シコれねーじゃねえか!!!!とブチギレたこともあった。
いや、本当に、マジで、モンスターがうじゃうじゃいた。巨乳とは名ばかりの3重あごの相撲取りがビデオに映ってたこともあった。毛むくじゃらのモンスターアナルを冒頭から見せつけられたこともあった。前戯前戯前戯ィ!!とむせ返るほどの前戯が終わって、さあ本番。カモン!!!チンポセット、オン!カモン!!と高まる気持ちを抑えながら本番シーンでシコろうとおもったらいきなり風呂場に移動してなぜか放尿シーンを見せられて、はいおしまい!なんてAVもあった。馬鹿じゃん。
あの頃はAV一つを手に取るにも慎重で、まあチンポだけは煮えたぎっているんですけれども、その気持ちをグッと堪えながら、シコれるAVを手に入れるという賭けに勝つために、兎に角それに全ての力を注いだ。お気に入りのAVを見つけるのに全身全霊で、常に本気だった。僕の下半身のアンテナにヒットしたAV女優の名前は徹底的にマークしていたし、そうすることでどんどん様々なAV女優の名前が脳内に刻みこまれていき、アイドルやら女優の知識よりも豊富になっだった。至極当然である。

 

2017年今現在ぐぐってみると、別にそうでもないんですが、当時の僕を死ぬほど夢中にさせて「け……、けっこんしたい!どうしてもけっこんしたい!けっこんしておちんちんをだしいれしたい!!」とまで思ってしまった女優が3人いました。結局実行することはなかったけれど、当時はファンレターを出そうかと思ったことすらあった程好きだったのだ。

その3人のうちの一人が早坂ひとみという女優さんなんですが、先日(この文章を書いた当時)MSNメッセンジャーで僕と同じように大学2年時にして既に留年が決定していた友達とチャットのやり取りをしていたときに、アイドルやら女優やらの話になり、内容がよくわからなかったのでそこから強引に得意分野のAV女優の話題に移行させた。
僕が「AV女優といえばさ、早坂ひとみは最高だったよな!結婚したかったよ!もう引退しちゃったけどさ。。。」と言うと、「誰それ?」なんていう哀れなことをいいだすものだから思わず「ググってこいよ」なんて言ったら、しばらく沈黙が続き、おやおやこいつぁシコってらぁ!なんて思っていたら数分後に「お前こんなのが好きなの?」と言われてしまった。
馬鹿な……僕の大好きだった女優がこんなの呼ばわりされているだと……?ありえない!こいつは正気じゃないんだ。気でも狂っているんだ。そもそも大学1年の前期に10単位、後期4単位、大学2年の前期2単位、後期0単位取得でもはや残る道は退学しか残されてないようなアホだしな。だから留年すんだよ。やっぱり留年する奴はアホなんだなあ、アハハ。仕方ないからとびっきりかわいい早坂ひとみの画像をGoogle大先生の力を借りて探してこようじゃないか。などと思い、Googleで「早坂ひとみ」と検索してみたところ、早坂ひとみ氏のオフィシャルサイトにてたどり着き、ブログがあるのを発見した。

へー、ブログなんてやってたのか。と思いながら、覗いてみるとどうも違和感を感じたのだった。そもそも早坂ひとみは数年前に引退してるはずなのに、なぜか現在進行形でブログが書かれていた。引退してもAVの女優の名義でブログを続けるのはよくあることなのだろうか?などと思いつつも、ブログを見てみたらやはり変なのである。変というか、ブログの記事と僕の思考回路が噛み合わないというか。一旦落ち着いて情報を整理しようと思い、彼女の今までをおさらいするかなどと思いとりあえずWikipediaを開いてみると、そこには「元AV女優。起業家、タレント。」の文字が。勃起の起に業(カルマ)と書いて起業家だ、なるほど。いや、起業家……?動揺を隠せない僕であったがなんとか冷静さを保ちながら、もう一度オフィシャルサイトのブログをゆっくりと閲覧してみた。
そこにタレントとしての早坂ひとみしかいなかったのだ。

 

これは、早坂ひとみではない。僕のシナプスがそう訴えかけてきており、「こんなの」よばわりされた理由も少しわかった気がした。
AV女優をやっていたときの彼女はそこにはもういなかった。AV女優早坂ひとみという人物は引退をし、この世からいなくなってしまっていたのだ。
僕はブックマークに登録を済ませた後、左上の×をクリックし、心が痛んだあまりおちんちんの電源を放出させシャットダウンした後にパソコンの電源も落とした。

 

司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」という本がある。その中に氏によって描かれた土方歳三が、新選組を結成する以前、薬売りをしていた時に抱いた佐絵という女性を、新選組副長になってからもう一度抱くシーンがある。
そして、その佐絵という女性を抱いた後に新選組副長の土方歳三
『痴愚の沙汰だった。過去は想いだすべきもので、抱くべきものではなかった。』
と思い抱く。
この一文に尽きる。多くの方に理解していただけるのではないだろうか。
僕が感じたのはまさにこれだった。状況こそ全く違うものの、共感することしかできない。過去は想いだすところで留めておくべきであって、掘り起こしてはいけない。男は抱きしめるだけで掘り起こしてはいけない。一瞬にして自分の心の中でいい想い出として残っている過去が褪せてしまう。

 

もっと簡単な例えをするならば、小学校の時に好きだった女の子に久しぶりに会って話してみたらなんか残念な感じだった……とか、小学校の時に気になってた女の子のうんこを大事に冷凍庫に保管してとっておいたら凍っていたとか、小学校の時にリコーダーを舐めた好きだったあの子の家に、先日忍び込んだら捕まった……とか、いや、待ってほしい。僕は断じてそんなことはしてない。だからそんな冷めた目で見ないで!嘘、もっと見て!!!!もっとその突き刺すような目で睨みつけながら薄汚いゴミだなと僕を罵って!!!!!!!

そんなパンドラの箱を開けてしまったとある日の話でした。