昔のブログの話
大学生の時に、「あなたのunko、食べます」という名前のブログを作ったことがありました。
は!?
……は!?
……はァ!?
マジで何なんでしょうか。どうしてそうなっちゃったのかなと。
甲斐性がなかったお陰で全くといっていいほど長続きしなかったのがせめてもの救いです。
そもそも、なぜブログなんてものを始めたのか思い返してみるのですが、まあ早い話がちやほやされてえなと。ただそれだけでした。
学生時代友だちもまともにおらず、ずっと部屋でインターネットをしていただけの日々。
いわゆる陰キャというやつだったのだと思いますが、にもかかわらず、当時めちゃくちゃ流行っていたアナルセックスだったかミクシィだったかそんなような名前のSNSで、やれうんこがどうのチンポがどうのアナルがどうの、セックスセックスセックスだのと毎日のように淫語を書き連ねた日記を公開していました。
高校や大学の知人が見ているのにだ。
もうそれが良くなかった。
アナルっていう単語をあちらこちらに散りばめた、この文章はまるでアナルの宝石箱か天体観測か?みたいな日記を書いた次の日の学校でどことなく周りとの距離感を感じたんです。知り合いの女性が目も合わせてくれないなと。
どう考えてもただの自爆テロなに、現実じゃあ誰も自分のことをちやほやしてくれない……と塞ぎ込み、リアルとの溝を自らさらに深め、インターネットに救いを求めるようになりました。
いやそれにしたってブログという選択肢はどう考えても間違っていた。
ブログなんてその当時既に流行が過ぎ、廃れ行く文化でして、そのタイミングで開設したってんだから本当に脳みそ入っとんのか?この頭。と疑わざるをえない。
いざブログを作るとなった時に、優柔不断すぎてタイトルが決められないという壁にぶち当たりました。
ゲームとかでも、主人公の名前つけるのにめちゃくちゃ悩んだりするんですよ。
一時間くらい考えても納得いく名前が思いつなくて、あ〜詰んだわ!って思ってプレイするの止めたとかそういう事しょっちゅうあるくらい優柔不断なんです。
ここできちんと断っておきますが、「あなたのunko、食べます」っていう最低な名前、別に自分で思いついたわけじゃあないんですよ。
いやいやいや。だって「あなたのunko、食べます」ってどういうことなの?って思うじゃないですか。あなたのお悩み聞きますとかならわかるけどさ。
そもそもあなたの○○食べますっていうシチュエーションがこの世には早々ないわけですよ。そこにね、そこに、なんで勢い余ってunkoが入っちゃったの?って。うんこは入るもんじゃなくて出るもんだから。
自分じゃ決められないからということで、インターネット上でいろんな人に意見募ったんですよ、ブログの名前をさ。みんなで考えてくれって。当時登録していたSNS上で。
そしたらあっという間に意見殺到、みんなありがとう。持つべきものは友達だな。
その一覧がこちら!
・うんこ食べ夫
・精子脳
・こえだめ!
・便咥(ベンキ)
・うんこ_おいしい
・ファッキン-アグネス
・どろみず.com
・hentai-homooooooo
・ザ・童貞
あー、ストップストップストップ。はい、糞馬鹿。阿呆野郎。ゴミ。
ないないないない。インターネットってクズばっかだわやっぱり。
日頃どんだけ荒んだ生活送ってるのかが目に浮かぶ。何食ったらこういう発想ができるでしょう。スポンジとか雑巾でも茹でて食べてるのかな?
罵詈雑言のオンパレード。どうしようもねえ、どうしようもねえよ。表現の自由って言いますけど、全部アウトだよこれは。
これが仮に目安箱に投函された投書だったとするじゃないですか、そんで僕が徳川吉宗将軍公だったとするじゃないですか、絶対全員打ち首にする。
当時の僕も思いましたよ、あー、もうやってられないと。人間なんて信用ならねえなと。吉宗公の興味が犬にいってしまわれるお気持ちがよおくわかる。そら生類憐れみの令も出しますよ。
でも、もう少し粘ればもしかしたらも抜群のセンスのものがあるかもしれないって思ったんですよ。もう一回だけこのSNSにいる人達の良心に賭けたいと。
追い詰められた時こそ一抹の望みに賭けたくなるもんじゃないですか。
だからもう一回募集したんですよ。ブログのタイトルを考えてくれって。
そしたらまたアイディアが集まったわけです。
この時ばかりはとにかくめちゃくちゃイケてるタイトルを誰かがつけてくれますように……ってただただ神様に祈るばかりでした。
さあでは結果を見てみましょう。
どうでしょうか、御覧ください、ドン!!!!
・あなたのうんこ、たべます
・芳しの箱庭
なにこれ。クソか?
右向いてもクソ、左向いてもクソ。望みを賭けて手元に届いたアイディアがこれって。あー、はいはい。わかりました。もういいよ、うんこたべるよ。
・・・という経緯で、ブログを開設しました。うんこがunkoなのは僕なりのせめてもの抗いです。
結局何回か更新するも誰にもちやほやされなかったので、冒頭にも書きましたがあっというまに更新されなくなり、代わりにTwitterにのめり込むようになりました。
以上が以前ブログを作った経緯です。
それから数年後、Twitterじゃ思うように承認欲求満たされねえし、でもちやほやされてえし、やっぱりもう一回ブログ始めるしかねえな……。
と思い、このブログを作ったのですが、まあ結果はお察しのとおりですわ。